十姉妹『殿姫』の観察日記

2009年12月15日

「殿」 気高い野生

先ほど、殿とお別れしてきました
昨夜は何度も、手で包み、温めては頬ずりしました
真っ白な殿、かわいい殿、私の殿

私は幸せでした、それに今まで気が付かなかった
惜しみない愛情で包まれ、小さな体の全てを委ねられ
私は応えられる時間と情報に恵まれ、貯金もあった

その私が最後に選んだ医療は・・
それが過ちであっても構わなかった
どれだけの大罪であっても構わなかった
愛情と信頼への裏切りで有っても構わなかった

殿が苦しまずに眠れるのなら

なのに私は、後悔しています、恐ろしい程に
本当にあの時、わたしがあの決断をしなかったら
長く残酷な試練が殿を襲っていただろうか?
ゆっくりと安らかに眠っていたかもしれない
いいえ、たとえ悲惨な運命でも
殿にはそれを受け入れる野生の強さがあった
最後まで戦い抜こうとしていた
側で私に支え続けて欲しかった、見守っていて欲しかった


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私はふと、窓の外を見上げます
空はいつもと変わらず透き通るように青く
ふわふわ漂う白い雲が、まるで羽毛のよう
殿はどんな時も私に言ってくれた
「泣かないで飼い主さん、僕は飼い主さんが大好きだよ」

殿、ごめん、ごめん、ごめん

私は殿に、誤る事しかできなくて

ベランダの前に小さな林があります
それはいつも殿と姫が見つめていた窓の向こう
野鳥達が飛び交い、焦がれて病まなかった緑の世界
軟らかく重なった落ち葉の下に

殿と姫が眠ります

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posted by chiaki at 17:40| 大阪 ☁| Comment(6) | TrackBack(0) | 私の「殿」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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